無事是貴人

無事是れ貴人

読み:ぶじこれきにん

1年間が無事に過ぎてよかったですね。ということで掛けるお軸ということで、12月・年末に掛けられる言葉ということで、教えていただきました。

本来の禅語としてのこの言葉は、『臨済録』にある言葉です。本来の意味としては、仏や真理をとかく外に求めるが、分別心を断ち切ってあるがままにふるまえば、そこに貴い「本来の自己」があらわれる、という意味とのことだそうです。(無事という言葉自体が、外にむかって求める心が消え、無用なはからいをしなくなった境地のことを意味している)

どちらかというと、そのまま現代語訳した「平穏無事であることは貴いことである」という意味の方がお軸の意味として浸透しているようです。こちらの方が、お軸としては使いやすい意味なのかもしれません。

どちらの意味の知った上で使用できればいいでしょうか。

参考文献

茶席で役立つ禅語ハンドブック

著者:朝山一玄

発行所:株式会社 淡交社

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