白圭尚可磨
白圭尚磨くべし
読み:はっけいなおみがくべし
今の先生のところで茶道を習い始めたときに、教えていただいた言葉です。
白圭とは磨かれた玉のことで、磨かれた玉だとしても完成したものだと思わずに、磨き続けることが大事です。とご説明いただきました。精進せよ、とのことですね。
先生になっても勉強し続けないといけない、とよく言われていますが、茶道に限った話ではないと思います。
『詩経』の中に「白圭の詩」という詩があります。その中心となる次の一説があります。
白圭の玷(きず)は尚磨くべし 斯の言の玷は為(おさ)むべからず
意味としては、白圭は傷ついても磨けばもとのかがやきをとり戻すが、ことばの過失がもたらした傷はとり返しがつかないという意味になり、ことばをつつしむことの大切さを強調しているそうです。
前の句のみを独立して用いる場合は、尊い白圭にひとしいかがやく菩提心を、修行によってさらに磨くべし、という教訓のことばになるそうです。
茶道に限らず、日々精進していきたいですね。
参考文献
茶席で役立つ禅語ハンドブック
著者:朝山一玄
発行所:株式会社淡交社